【療育】ABA「行動」を分析するコツ 知っておくと役に立つ3つのこと

2018年11月6日

 

ここでは、応用行動分析(以下ABA)を行う時の「行動」についてお話したいと思います。

そもそも行動とは?

ABAでは、A→B→Cという3つの分け方で分析をしていきます。

それぞれ

A・・・行動前の出来事(先行刺激とも言います)

B・・・行動

C・・・行動後の出来事(結果とも言います)

こんなふうに、全てのB(行動)にはA(先行刺激)があって、B(行動)をした後には必ずC(結果)があるんですね。

例えば、「Aさんがおにぎりを食べた」という行動を分析するとこんな感じになります。

A「お腹が空いた」

B「おにぎりを食べた」

C「お腹が満たされた」

※この例では、お腹が空いたというAによっておにぎりを食べたというBが起きて、その結果お腹が満たされたというCが結果として起こっています。

しかし、Aのお腹が空いたというのはあくまでも予想でしかありません。

もしかしたら、お腹は空いていないけれど誰かに「おにぎりを食べなさい」と言われたからおにぎりを食べたのかもしれません

その辺の見極めは難しいのですが、大事なことになります。

さて、話をBに戻しましょう。

見てもらえると分かるように、赤い文字の部分が「B(行動)」になります。

どれが行動でしょうか?

ここで1つ文章を読んでください。

今年で3歳になる、さくらちゃんは夕方お母さんとお買い物に自宅近くのスーパーに来ました。

さくらちゃんは、スーパーではいつも大好きなチョコを買ってもらっていますが、今日はお母さんに「今日はチョコは買わないよ」と言われましたが、納得した様子でお店の中に入りました。

しかし、お買い物の最後にさくらちゃんは、スーパーの床で泣き出してしまいました。

泣いているさくらちゃんを見て、周りの人の視線を気にしたお母さんは、さくらちゃんにチョコを買ってあげると、さくらちゃんは笑顔になり、泣き止みました。

さて、問題です。

この文章のさくらちゃんの行動はどれでしょう?

 

わかりましたか?

答えは「スーパーの床で泣く」です。

もっと具体的に分析すると「10秒間泣く」とか時間的な分析が出来るとなおよいのですが、文章だけでは時間的な要素までは分からないため、分析できません。

また「行動」を定義するうえで最も重要な視点があります。

それは行動は、

「客観的に観察可能」「客観的に測定可能」「死人が出来ない」

といったことであるということです。

文章の例で言うと「スーパーの床で泣く」は行動だけど「チョコが欲しくて泣く」は行動の定義としては少し不適切です。

というのも「泣く」は行動ですが、チョコが欲しくて泣いているかどうかはこの文章だけでは客観的に判断できませんよね。

「チョコが欲しい!」と言いながら泣いているのであれば話は別ですが!!

 

行動を具体的に分析しよう

先ほど述べたように、行動を文字に起こすときには、より具体的に記述することが望ましいです。

というのも、行動とは客観的に判断するものであるため、誰が見てもそれは行動だよねと納得させる記述が重要になってくるためです。

それでは、良い例悪い例を見比べてみましょう。

悪い例 良い例
集中出来ない 課題を与えられた時に、椅子に座って課題に取り組むことができる時間が5秒間である
怒っている 友達に「ばか」と言われたときに、その友達のことを手をグーの形にして1回叩く
反抗的な態度を取る 5秒以内に担任の先生の「座って」という指示に従わない
活動に普通に参加が出来る 朝の会で、太郎君は3分間連続して椅子に座り、話をしている先生に視線を向け続けることが出来る
挨拶ができる 太郎は、先生、お母さん、お父さん、友達などが「おはよう」と言ったら2秒以内に「おはよう」「おはようございます」と返答することが出来る
色を識別できる 赤・青・緑色のカードを一枚ずつ計三枚机に置き、「赤のカードを下さい」と言われたら、赤のカードを渡すことができる
いたずらをする 太郎君は一人でゲームをしている次郎君を叩いて、その後次郎君がいる反対方向へ走る

こんなように、具体的に分析することで、その子がどんなことがどこまで出来るのか、どんな時にその行動を取るのかが見えてくるようになります。

また、大人同士の認識のずれも解消しやすくもなります。

「色を識別できる」だけだと、その子が何色を知っていて何色を知らないのかが判断できません。

しかし「呼びかけで赤のカードを渡した」という具体的な記述であれば、その子は赤色を知っているんだなと誰もが判断できるということになります。

「どんな状況で?」「誰に対して?」「どのくらいの時間・頻度で?」

といった視点を持つと、より具体的に分析しやすいと思います。

行動の機能4つ

行動を分析する上で、参考にしたい4つの機能というものが存在します。

全ての行動が必ずこれに当てはまるということではありませんが、大体の行動は4つに分類することが出来ます。

1.物が欲しい 活動がしたい(獲得)

2.注目を得たい(注目要求)

3.自己刺激を得たい(自己刺激)

4.逃避したい(逃避)

先ほどのさくらちゃんの例だと「さくらちゃんにチョコを買ってあげると、さくらちゃんは笑顔になり、泣き止みました。」ということから、さくらちゃんの「泣く」という行動は1の物の要求だったということになります。

このように、C(結果)によって行動の分類がされていくので注意が必要です。

 

まとめ

・行動は、客観的に判断できるものである。

・行動は、より具体的に記述することが望ましい。

・行動は、主に4つに分類することが出来る。

このまとめを抑えておけば行動を上手に分析出来るようになると思います!

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療育

Posted by なおはる